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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻7号

1999年06月発行

文献概要

増刊号 緊急検査実践マニュアル 各論 6.一般検査

4)穿刺液 b)腹水 技術編

著者: 久保田力1

所属機関: 1奈良県立医科大学附属病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.940 - P.942

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腹水検査の実施状況
 採取された腹水は,一般検査を中心に生化学的検査のほか細菌検査や細胞学的検査が行われているが,EIA(enzyme immunoassay)法などの分析法の進歩とともに,腫瘍マーカーの測定も一般化してきている.一般検査は,一般性状検査を中心に漏出液・滲出液の鑑別を目的とするが,検体の不安定さから腹水採取後直ちに検査する必要がある.生化学検査も自動分析装置の飛躍的な機能向上で迅速検査への対応が容易となり,一般検査とほぼ同様な所要時間内にデータを提供できるまでになってきている.一般性状の詳細な肉眼的観察により,細菌検査や細胞学的検査成績は予測が可能な場合もあり,腹水検査の中で重要な位置を占めている(表1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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