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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻7号

1999年06月発行

文献概要

増刊号 緊急検査実践マニュアル 各論 6.一般検査

4)穿刺液 b)腹水 臨床編

著者: 中野博1

所属機関: 1公立豊岡病院

ページ範囲:P.943 - P.944

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検査の目的
 腹水の診断は,視診による蛙腹様の腹部緊満状態の存在,打診,触診による腹水の波動,体位変換に伴う腹水濁音界の変動の証明などで臨床的に診断するが,エコー,CTなどの画像診断はより確実な証明方法である.腹水の主な成因としては肝硬変,腹膜炎,心不全,門脈血栓症などのほか,飢餓・ネフローゼなどの低蛋白血症などがある.また,まれではあるが慢性膵炎,膵の仮性嚢胞に混濁,ときに乳び状の腹水が見られることがある.
 いずれにしても異なる病態により腹水の性状が異なるため,穿刺して得られる腹水について検査を行う必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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