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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻8号

1999年07月発行

検査の作業手順を確立しよう ホルモン検査・2

non-RIAによる検査

著者: 青野悠久子1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1023 - P.1028

文献概要

はじめに
 ホルモンは生体のホメオスターシスの維持に必要な種々の微量活性物質の一部として,極めて重要であり,現在主要なものは日常検査として簡単に測定されている.1959年,BersonとYalow(アメリカ)らによるインスリン測定の発表に始まった放射性免疫測定法(radioimmunoassay;RIA)はその後,ホルモンや微量物質の測定に用いられ,生理学,内分泌学の著しい進歩に貢献してきた.以来,イムノアッセイの課題は高感度化,特異性が高いこと,分析操作の簡便迅速化であり,事実,これらは著しい発展を遂げ,日常検査へ本格的に導入されている.
 しかし,RIAは放射性物質の廃棄,検査施設の整備など問題があり,臨床の現場では,非放射性免疫測定法(non-isotopic immunoassay;non-RIA)が望まれ,開発された.わが国では1983年,日常検査としてnon-RIAによるジゴキシンの測定が始まり,1984年には甲状腺関連項目の測定法が出現,1986年には世界で初めてのnon-RIAによる全自動免疫測定分析機ES-600が登場した.以後non-RIAのホルモン測定に関しては自動分析機による測定が一般的となっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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