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技術講座 生化学
血清PSA測定におけるF/T比の臨床的意義
著者: 栗山学1
所属機関: 1岐阜大学医学部泌尿器科
ページ範囲:P.1073 - P.1076
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血清PSA測定によって前立腺癌を診断する際に問題になっているのは,PSAが癌特異抗原でないため,良性前立腺疾患において軽度上昇例が存在することである.
一方,PSAはプロテアーゼの一種であるため,大部分の血中PSAはプロテアーゼインヒビターと結合していることがわかってきた.さらに非結合型PSA(freePSA)の全PSAに占める割合は,前立腺癌症例のほうが他の良性前立腺疾患に比して低率であることも判明している.
血清PSA測定によって前立腺癌を診断する際に問題になっているのは,PSAが癌特異抗原でないため,良性前立腺疾患において軽度上昇例が存在することである.
一方,PSAはプロテアーゼの一種であるため,大部分の血中PSAはプロテアーゼインヒビターと結合していることがわかってきた.さらに非結合型PSA(freePSA)の全PSAに占める割合は,前立腺癌症例のほうが他の良性前立腺疾患に比して低率であることも判明している.
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