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文献詳細

雑誌文献

検査と技術27巻9号

1999年08月発行

文献概要

検査データを考える

糖尿病性ケトアシドーシス

著者: 小林功1

所属機関: 1群馬大学医学部臨床検査医学講座

ページ範囲:P.1133 - P.1137

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はじめに
 糖尿病はインスリンの作用不足により引き起こされる持続的な高血糖を主徴とし,一連の代謝異常を伴う症候群ということができる.高血糖の持続によりもたらされる臨床像は,無症状のものから口渇,多飲,多尿,体重減少などが認められる場合まで多彩である.さらに極端な場合には,糖尿病性ケトアシドーシスや高浸透圧,高血糖状態をきたし,意識障害が出現し,昏睡に至り,放置すると死亡する.
 一方,代謝異常が持続すると,糖尿病に特有な合併症が出現する.糖尿病性神経障害,網膜症,腎症などがそれに相当し,進展すれば視力障害から失明,腎不全,下肢の壊疽などがしばしば認められるようになる.さらに全身の動脈硬化症などの原因になる1〜3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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