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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻1号

2000年01月発行

文献概要

技術講座 血液

フィブリノゲン測定法

著者: 小宮山豊1

所属機関: 1関西医科大学病態検査学講座

ページ範囲:P.27 - P.33

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新しい知見
 フィブリノゲン測定法については一般的に自動分析装置を用いたトロンビン時間法による測定が主にルーチン化しており,手術前の出血傾向のスクリーニングやDICの病態把握などに使用されている.最近,動脈硬化性疾患における有用性についても多くの知見が加えられている.筆者らの検討でも糖尿病や虚血性心疾患で病態の重症度に並行してフィブリノゲンが増加することを認めている.これらの結果が集積され,フィブリノゲンが虚血性心疾患で独立した危険因子であることが明らかとなってきている.ヨーロッパのデータであるが,昨年のArterioscler Thromb Vasc Biol(19:67-72,1999)にもErikssonの報告が出ており,フィブリノゲンは女性においても過剰な危険因子であることが証明されている.今後さらに検討が加えられ,その重要性が確立されるのではないかと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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