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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻1号

2000年01月発行

文献概要

絵で見る免疫学 基礎編・1

自然免疫機構

著者: 高木淳1 玉井一2 隈寛二2

所属機関: 1ダイナボット(株)器機診断薬事業部 2隈病院

ページ範囲:P.56 - P.57

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最初の生体防御機構
 私たちは毎日多くの病原体にさらされながら生活しているが,しかし,それがために病気になることはまれである.私たちに初めての病原体が侵入した場合に,直ちに抗体がこれを排除するわけではなく,抗体が活躍するまでには通常4〜5日を要する.まず,直ちに病原体を排除する機構は自然免疫機構(innateimmunity)である.病原体が上皮層を突破して侵入してから数分以内に,あらかじめ血流中に存在する骨髄球系前駆細胞(myeloid progenitor)を前駆体とする好中球(neutrophil),マクロファージ(macrophage;大食細胞)やNK細胞(natural killer cell)が病原体を認識して速やかに除去する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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