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絵で見る免疫学 基礎編・1
自然免疫機構
著者: 高木淳1 玉井一2 隈寛二2
所属機関: 1ダイナボット(株)器機診断薬事業部 2隈病院
ページ範囲:P.56 - P.57
文献購入ページに移動私たちは毎日多くの病原体にさらされながら生活しているが,しかし,それがために病気になることはまれである.私たちに初めての病原体が侵入した場合に,直ちに抗体がこれを排除するわけではなく,抗体が活躍するまでには通常4〜5日を要する.まず,直ちに病原体を排除する機構は自然免疫機構(innateimmunity)である.病原体が上皮層を突破して侵入してから数分以内に,あらかじめ血流中に存在する骨髄球系前駆細胞(myeloid progenitor)を前駆体とする好中球(neutrophil),マクロファージ(macrophage;大食細胞)やNK細胞(natural killer cell)が病原体を認識して速やかに除去する.
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