文献詳細
臨床検査に必要な統計処理法・1
文献概要
はじめに
検査法の精密度を推定するために,同時再現性試験や日間再現性試験が実施されてきた.これらは,検査法の性能を評価するうえで最も基本的な事項であるが,従来実施されてきた評価法の中には,本来知るべき患者検体測定時の精密度が必ずしも正しく推定できない方法も多い.それは,評価手順や用いる統計解析法が不適切だからである.測定誤差を正しく評価するためには,誤差特性を忠実に反映するデータの収集と,適切な統計解析法の適用の両者が不可欠である.
検査法の精密度を推定するために,同時再現性試験や日間再現性試験が実施されてきた.これらは,検査法の性能を評価するうえで最も基本的な事項であるが,従来実施されてきた評価法の中には,本来知るべき患者検体測定時の精密度が必ずしも正しく推定できない方法も多い.それは,評価手順や用いる統計解析法が不適切だからである.測定誤差を正しく評価するためには,誤差特性を忠実に反映するデータの収集と,適切な統計解析法の適用の両者が不可欠である.
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