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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻1号

2000年01月発行

文献概要

トピックス

膜結合性組織因子

著者: 中村伸1

所属機関: 1京都大学霊長類研究所分子生理

ページ範囲:P.91 - P.93

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はじめに
 組織因子(tissue factor;TF)は組織・細胞由来の凝固因子で,VIIaの補助因子として細胞表面あるいはリン脂質層上でTF-VIIa complexを形成して,引き続くX因子活性化など凝固カスケード反応を始動する.最近,このTF-VIIa相互作用に関する研究が進み,凝固系の開始反応の分子機作が明らかにされた.
 本稿では生理学的な視点から,TFの新たな生体内での役割についてTFの受容体・シグナル伝達機能,TFの胚発達や血管新生での役割,およびVII/VIIaに依存しないTFの細胞機能について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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