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病気のはなし
ヒトパピローマウイルス感染症
著者: 川名尚1 川名敬2 川名有紀子3
所属機関: 1帝京大学医学部附属溝口病院産婦人科 2東京大学医学部産科婦人科 3国立感染症研究所遺伝子解析室
ページ範囲:P.1206 - P.1213
文献購入ページに移動ヒトパピローマウイルス(HPV)が子宮頸癌をはじめとする多くの性器癌に存在することが判明した1970年代以降,臨床・基礎の両面から精力的に研究が進められてきた,特に分子生物学の進歩に伴い,ウイルス発癌のメカニズムが徐々に解明されつつある.これらの研究から,HPVが子宮頸癌などの発生に深く関与していることはもはや異論のないところである.一方,世界的な視野に立っと,性行為感染(STD)などでHPV感染者が急増している現状がある.HPVの蔓延とHPV関連病変の増加を食い止める目的で,HPV感染を予防できるワクチンの開発が世界中で始まっているところである.
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