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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻10号

2000年09月発行

文献概要

オピニオン

臨床がわかる臨床検査技師

著者: 深津俊明1

所属機関: 1名古屋掖済会病院中央検査部

ページ範囲:P.1214 - P.1214

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はじめに
 高騰する医療費の抑制と高齢化社会への対応として医療法が改正されました.それに合わせ,病院も変わらざるをえません.臨床検査の世界も冬の時代といわれて久しいですが,さらなる改革を迫られています.検体検査に関しては包括点数制度(まるめ)の強化と機械化・自動化の進んだ検査項目の点数引き下げが行われ,血液・臨床化学・免疫学的検査の実施料収益は減少しています.さらに,検査機器の自動化は急速に進行し,検体を置き,ボタンを押すだけでデータが打ち出されてきます.測定原理や機器の構造・検出法も知らず,ブラックボックス化した自動化機器のデータを漫然と臨床に報告していることも少なくないのてはないでしょうか.臨床検査技師(特に検体検査系では)の仕事は,“自動化機器のボタンを押すだけではないか”との印象を病院上層部,ときには検査部長の任にある医師からでも抱かれているのではないでしょうか.私は臨床検査技師の能力を評価するものですが,これからの臨床検査技師にさらに期待することを少し述べてみます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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