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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻10号

2000年09月発行

文献概要

技術講座 病理

免疫染色におけるアーチファクト対策

著者: 堤寛1

所属機関: 1東海大学医学部病態診断系病理学部門

ページ範囲:P.1227 - P.1234

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新しい知見
 MIB-1が分裂細胞にしか染まらない,切りおいたp53蛋白の陽性対照切片の染まりが悪い,凍結切片用の抗体でパラフィン切片に眠る抗原を目覚めさせてみたい,腎生検のパラフィン切片で免疫グロブリンや補体の沈着を証明したい,ミオグロビンがうっすらと陽性に見えるが,横紋筋肉腫と判断してよいかどうかわからない,EMAが骨髄組織に陽性だが転移性癌とみなしてよいか,黒色腫に対する免疫染色でDAB発色によるHMB45反応性がわかりにくい,リンパ節の周辺部のみがリンパ球表面マーカーに染色されており判断に困る.本稿がこうした悩みに対する解答になれば幸いである.免疫染色のアーチファクトは古くて新しいテーマであり,技師諸氏のみならず医師(病理医)も精通していたい点である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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