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技術講座 微生物
NCCLS法(M2-A7,M7-A5,2000)による耐性菌の検出—[1] グラム陽性菌を中心に
著者: 小栗豊子1
所属機関: 1順天堂大学附属病院臨床検査部
ページ範囲:P.1235 - P.1242
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薬剤感受性測定法として国際的に普及しているNCCLS標準法の最新版では,グラム陽性菌の耐性菌検査法に関する新知見として次のことが挙げられる.
①コアグラーゼ陰性Staphylococcus(CNS)のメチシリン耐性株検査法が大幅に変更された.②Staphylococcusのバンコマイシン(VCM)軽度耐性株検出のために,VCMのMICが4μg/ml以上の株は専門の研究施設に精密検査を依頼すべきとの勧告が出された.③EnterococcusのVCM耐性株の検査法,アミノグリコシド系薬高度耐性株の検査法が決定された.④ListeriaのMIC測定法とペニシリン剤のMICブレイクポイントが設定された.⑤Streptococcus(S. pneumoniaeを含む)では大きな変更はないが,わが国でペニシリン耐性株感染症の治療に用いているファロペネム(FRPM)などのMICブレイクポイントが設定されていないことが残念である.
薬剤感受性測定法として国際的に普及しているNCCLS標準法の最新版では,グラム陽性菌の耐性菌検査法に関する新知見として次のことが挙げられる.
①コアグラーゼ陰性Staphylococcus(CNS)のメチシリン耐性株検査法が大幅に変更された.②Staphylococcusのバンコマイシン(VCM)軽度耐性株検出のために,VCMのMICが4μg/ml以上の株は専門の研究施設に精密検査を依頼すべきとの勧告が出された.③EnterococcusのVCM耐性株の検査法,アミノグリコシド系薬高度耐性株の検査法が決定された.④ListeriaのMIC測定法とペニシリン剤のMICブレイクポイントが設定された.⑤Streptococcus(S. pneumoniaeを含む)では大きな変更はないが,わが国でペニシリン耐性株感染症の治療に用いているファロペネム(FRPM)などのMICブレイクポイントが設定されていないことが残念である.
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