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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻10号

2000年09月発行

Laboratory Practice 生理 この症例をどう読むか

末梢神経の支配域に一致しない神経原性変化—針筋電図

著者: 松下和彦1 青木治人1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学整形外科

ページ範囲:P.1256 - P.1257

文献概要

症例提示
 患者は53歳の女性.以前より肩凝りがあったが,1998年夏頃より頸部痛が出現,1999年11月頃より右手全体のしびれ感を伴うようになった.他医でビタミン剤の投与を受けるも症状改善せず,2000年2月21日,当科へ紹介された.
 初診時所見:頸椎の伸展時痛を認めたが,上肢腱反射は正常であった.また,右手掌橈側および母〜中指にかけての知覚鈍麻,母指球筋の軽度筋萎縮を認め,手根管部でのTinel様徴候(神経障害部を軽く叩くと支配領域に疼痛が放散する),Phalen test(手関節を掌屈位を保つと1分以内にしびれが増強する)が陽性であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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