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一酸化窒素(NO)—循環作用を中心に
著者: 戸田昇123
所属機関: 1滋賀医科大学 2日本新薬(株) 3トヤマ循環器病治療薬研究所
ページ範囲:P.1285 - P.1288
文献購入ページに移動ニトログリセリンは狭心症の治療薬として古くより使用されてきたが,その血管拡張作用が同分子より遊離される一酸化窒素(NO)に基づくことを最初に報告したのはArnoldら1)である.この場合は,体外より異物として投与された物質に由来するNOであったが,その数年後に発見された内皮由来弛緩因子(endothelium-derived relaxing factor;EDRF)は生体内で産生されるNOを発見する先駆けとなった.
本稿では,NO発見のいきさつから,その循環系に関連した生理作用,病態とのかかわりなどについて簡単に解説したい.
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