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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻10号

2000年09月発行

文献概要

けんさ質問箱

Q 肝硬変患者に合併した肺結核症に伴うCRPの産生動態

著者: 高橋伯夫1 M.N.

所属機関: 1関西医科大学病態検査科

ページ範囲:P.1290 - P.1291

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 患者は61歳の女性.食道静脈瘤を併発している肝硬変患者.38〜39℃の高度発熱が1週間以上続いていた.入院中,CRPが0.76〜2.00mg/dlぐらいまでの上昇しか見られなかった.総蛋白5.8g/dl,アルブミン2.4g/dl,赤血球数394万/μl,ヘモグロビン11.5g/dl,ヘマトクリット33.3%,血沈も11mm/1hと変化なし.一般的には高度発熱があればCRPは上昇すると考えられるが,この患者はなぜCRPの上昇が見られなかったのでしょうか.肝硬変により宿主側の要因として免疫応答の障害を起こしているためでしょうか.またはCRPは肝臓で産生される物質だからでしょうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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