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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻11号

2000年10月発行

文献概要

技術講座 病理

消化管EMR検体の処理

著者: 松林純1 大橋健一1 小池盛雄2

所属機関: 1東京都立駒込病院病理科 2東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科器官システム制御学系消化・代謝病学講座病因・病理学

ページ範囲:P.1311 - P.1314

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新しい知見
 消化管の隆起性病変に対する高周波を使用した内視鏡的切除はポリペクトミーと呼ばれ,わが国では丹羽により1968年に初めて施行された.その後,平坦な病変に対して1984年,多田らによりstrip biopsy法が開発された.近年では内視鏡的粘膜切除術(endoscopicmucosal resection:EMR)と呼ばれ,食道・胃・大腸の小病変に対して一般的に広く行われている.特に食道表在癌に対するEMRは,外科的切除と比較して治療後のQOLが非常に良好であり,その適応もしだいに明確にされ,手技的にも確立された治療法となった.今後の症例のさらなる蓄積と高度な臨床的,病理学的検索が望まれるところである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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