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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻11号

2000年10月発行

文献概要

Laboratory Practice 病理 細胞像からここまでわかる

呼吸器(3) 腺癌

著者: 堀内啓1 荒井政和1 松谷章司1

所属機関: 1NTT東日本関東病院病理診断科

ページ範囲:P.1355 - P.1357

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腺癌の臨床的特徴,分類
 腺癌は肺癌の約30%を占める.肺の末梢領域に好発し,喫煙との関係は不明である.男女比は約2:1で発症年齢は扁平上皮癌よりやや若い.
 肺の腺癌は管状構造,乳頭状構造を示すか,これらの構造がなくとも上皮性の粘液を産生する悪性腫瘍と定義されており,改訂WHO分類(1999年)では,腺房(管状)腺癌,乳頭腺癌,細気管支肺胞癌,粘液産生性充実癌,混合型腺癌,特殊な腺癌(胎児型腺癌など)に分類される.粘液産生性充実癌は,旧WHO分類では大細胞癌に分類されていた腫瘍である.本稿では,これらの中で頻度が高い,乳頭腺癌,細気管支肺胞癌を中心に解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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