icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻12号

2000年11月発行

文献概要

絵で見る免疫学 基礎編・11 細胞の生と死・2

殺し屋の足跡—NK細胞(natural killer cell)

著者: 高木淳1 玉井一2 隈寛二2

所属機関: 1ダイナボット(株)器機診断薬事業部 2隈病院

ページ範囲:P.1444 - P.1445

文献購入ページに移動
はじめに
 殺し屋には,消すべき標的を間違いなく探り出し,素早く始末する実行力が要求される.そのためには確実な手がかりが必須である.その手がかりとは,標的細胞の表面に発現しているMHCI分子である.MHC I分子のもとには,CTL(細胞傷害性T細胞)ともう1人の殺し屋であるNK細胞が様子を探りにやってくる.
 CTLは骨髄で産生され,胸腺における“生と負の選択”や末梢における“高度に活性化された樹状細胞”に活性化されるなど殺し屋になるための厳しい訓練を受け,やっと1人前に成長する.一方,もう1人の殺し屋であるNK細胞は同じリンパ球に分類され,骨髄でも産生されるが,主に腸や肝臓にある造血幹細胞で産生される.しかし,その生い立ちは不明なところが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?