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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻12号

2000年11月発行

文献概要

トピックス

血球計数検査の臨床的許容限界

著者: 川合陽子1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部中央臨床検査部

ページ範囲:P.1473 - P.1478

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はじめに
 末梢血血球計数の測定はCBC(complete blood cellcount)と呼ばれ,血液疾患をはじめ健康診断でも行われる血液検査の代表的な基本的検査である.白血球数(WBC)・赤血球数(RBC)・血小板数(PLT)などの血球数のほかに,ヘモグロビン濃度(Hb)・ヘマトクリット(Ht)・赤血球恒数(MCV・MCH・MCHC)など13項目以上を30秒から1分間という短時間で測定可能である.近年,CBCと同時に白血球百分率(5分画;DIFF)と網赤血球(RET)も同時に測定可能な多項目自動血球計数器も開発されている.
 CBCは基本的な検査であるので,どこでも,いつでも同じような検査結果が得られるような精度管理や標準化の設定が重要である.また,未梢血に出現している血球を測定するという生血を調べる検査のために保存がきかず,その正確性・精密性には即時性が要求される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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