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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻13号

2000年12月発行

文献概要

オピニオン

臨床検査医学の役割と将来

著者: 濱﨑直孝1

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院臨床分子医学

ページ範囲:P.1497 - P.1497

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はじめに
 臨床検査医学領域の将来は大変であるという悲観的な話をよく耳にする.本当にそうなのであろうか?確かに,保険点数改定のたびに検査部収入は減少するし,検査技師の就職難は恒常的に続いていることなどの現状をみると,悲観的にならざるを得ないのかも知れない.しかしながら,視点をちょっと変えてみると,病気の診断・治療にかかわる臨床検査医学の占める割合は年々歳々大きくなっている.さらに,発展著しい最近の情報処理技術と臨床検査測定値の標準化がもう少し進展すると,臨床検査情報を用いて診断・治療の指針を出すことも可能になる.医学・医療における臨床検査医学は非常に重要で比重の重い領域になることは間違いがないことである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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