icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻3号

2000年03月発行

文献概要

Laboratory Practice 血液 骨髄塗抹標本の見かた

骨髄塗抹標本の染色法

著者: 清水長子1

所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.275 - P.277

文献購入ページに移動
はじめに
 骨髄の血球形態の詳細な観察には,普通染色法〔ロマノフスキー(Romanowsky)染色〕を正しく行うことが基本であり,骨髄塗抹標本作製時には最低10枚ほどの標本を作製しておくのが望ましい.3〜4枚をロマノフスキー染色に使用し,残りの標本は特殊染色に用いる.
 骨髄の普通染色法には二重染色であるライト・ギムザ(Wright-Giemsa)染色またはパッペンハイム(Pappenheim)染色〔メイ・グリュンワルド・ギムザ(May-Grünwald-Giemsa)染色〕法を用い,細胞数の多い標本では染色時間を長めにするとよい(図1).まず最初に普通染色法の観察により,細胞分布,細胞形態異常のチェックを行い,異常が認められれば,次のステップとして形態学的特徴を検索するために目的に応じた特殊染色(細胞化学染色,免疫組織染色)を行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?