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臨床検査に必要な統計処理法・3
標準物質を用いた正確さの評価—偏りがどのくらいならば校正が必要か?
著者: 細萱茂実1
所属機関: 1山梨医科大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.289 - P.292
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常用酵素標準物質(ERM)や血清蛋白国際標準品CRM 470が設定され,一般の検査室でも入手可能となった.これら標準物質の使用目的の1つが,日常検査法の正確さの評価と校正である.しかし,それらの目的を実践するための標準物質の具体的な使用法については特に規定がない.ここでは,標準物質をどのような手順で使用し,認証値に対して偏りがどのくらいであったら,分析法の正確さに問題があると判断するのかを考える.また,多濃度段階の標準物質が得られたとき,それらの測定値から比例および一定系統誤差の存在を知る方法についても考察する.
常用酵素標準物質(ERM)や血清蛋白国際標準品CRM 470が設定され,一般の検査室でも入手可能となった.これら標準物質の使用目的の1つが,日常検査法の正確さの評価と校正である.しかし,それらの目的を実践するための標準物質の具体的な使用法については特に規定がない.ここでは,標準物質をどのような手順で使用し,認証値に対して偏りがどのくらいであったら,分析法の正確さに問題があると判断するのかを考える.また,多濃度段階の標準物質が得られたとき,それらの測定値から比例および一定系統誤差の存在を知る方法についても考察する.
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