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文献概要
Laboratory Practice 微生物 細菌培養陰性例への対応
下痢症の微生物検査
著者: 菅野治重1
所属機関: 1千葉大学医学部臨床検査医学講座
ページ範囲:P.370 - P.371
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23歳の男性,大学生.既往歴に特記すべきものはない.3週間インドを旅行し,2日前に日本に帰国した.帰国後より,下痢(水様性),発熱(38.2℃),激しい腹痛が出現したため外来を受診した.初診時の検査は末梢血白血球数10,700/μ1,CRP2.5mg/dlの異常値を認めたが,肝機能・腎機能はすべて基準範囲内であった.便潜血反応は陰性であった.初診時に提出された便培養では有意な腸管感染菌は検出されなかった.インド旅行中にも数回下痢が見られ,持参した抗菌薬をときどき内服していたとのことである.
23歳の男性,大学生.既往歴に特記すべきものはない.3週間インドを旅行し,2日前に日本に帰国した.帰国後より,下痢(水様性),発熱(38.2℃),激しい腹痛が出現したため外来を受診した.初診時の検査は末梢血白血球数10,700/μ1,CRP2.5mg/dlの異常値を認めたが,肝機能・腎機能はすべて基準範囲内であった.便潜血反応は陰性であった.初診時に提出された便培養では有意な腸管感染菌は検出されなかった.インド旅行中にも数回下痢が見られ,持参した抗菌薬をときどき内服していたとのことである.
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