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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻5号

2000年05月発行

絵で見る免疫学 基礎編・5

免疫グロブリンの種類と機能(1) 抗体の構造と種類

著者: 高木淳1 玉井一2 隈寛二2

所属機関: 1ダイナボット(株)器機診断薬事業部 2隈病院

ページ範囲:P.466 - P.467

文献概要

抗体分子の基本的構造
●抗体分子はH鎖とL鎖からなり,ジスルフィド結合でつながれている
 免疫グロブリンの基本構造はIgGである.IgGは2本の重鎖(heavy chain,以後H鎖)と2本の軽鎖(light chain,以後L鎖)で構成されている.図1に示すように,IgGは,H鎖とL鎖がジスルフィド(S-S)で結合したH鎖とL鎖のペアがさらにジスルフィド結合によってつながれて,1個の分子を作っている.H鎖の分子サイズは50kDa,L鎖は25kDaなので,IgGの合計の分子サイズは150kDa(分子量15万)である.ジスルフィド結合はシスチンを2個酸化することででき,この結合はIgGの複数のポリペプチド鎖を集合させ,構造を立体的に安定化させる役目を持っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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