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絵で見る免疫学 基礎編・5
免疫グロブリンの種類と機能(1) 抗体の構造と種類
著者: 高木淳1 玉井一2 隈寛二2
所属機関: 1ダイナボット(株)器機診断薬事業部 2隈病院
ページ範囲:P.466 - P.467
文献購入ページに移動●抗体分子はH鎖とL鎖からなり,ジスルフィド結合でつながれている
免疫グロブリンの基本構造はIgGである.IgGは2本の重鎖(heavy chain,以後H鎖)と2本の軽鎖(light chain,以後L鎖)で構成されている.図1に示すように,IgGは,H鎖とL鎖がジスルフィド(S-S)で結合したH鎖とL鎖のペアがさらにジスルフィド結合によってつながれて,1個の分子を作っている.H鎖の分子サイズは50kDa,L鎖は25kDaなので,IgGの合計の分子サイズは150kDa(分子量15万)である.ジスルフィド結合はシスチンを2個酸化することででき,この結合はIgGの複数のポリペプチド鎖を集合させ,構造を立体的に安定化させる役目を持っている.
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