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MRSAによる新しい新生児発疹性疾患“新生児TSS様発疹症”とスーパー抗原
著者: 陳露秋1 内山竹彦1
所属機関: 1東京女子医科大学微生物学免疫学教室
ページ範囲:P.505 - P.509
文献購入ページに移動はじめに
今から約11年前の1989年に,免疫システムの中心的役割を演じるT細胞を強く活性化するいくつかの細菌産物について,スーパー抗原(superantigen)という新しい概念が提唱された1,2).スーパー抗原は細菌性,ウイルス性,そして植物性の3群に大別される.細菌性スーパー抗原はいくつかの感染症の第一義的な病原因子となりうることが明らかになってきた.
本稿ではスーパー抗原のT細胞活性化機序とそれによる疾患の発症機序との関連性を,毒素性ショック症侯群(toxic shock syndrome;TSS)や,新しく見いだされた疾患の新生児TSS様発疹症(neonatal TSS-like exanthematous disease;NTED)に焦点を当てながら解説したい.
今から約11年前の1989年に,免疫システムの中心的役割を演じるT細胞を強く活性化するいくつかの細菌産物について,スーパー抗原(superantigen)という新しい概念が提唱された1,2).スーパー抗原は細菌性,ウイルス性,そして植物性の3群に大別される.細菌性スーパー抗原はいくつかの感染症の第一義的な病原因子となりうることが明らかになってきた.
本稿ではスーパー抗原のT細胞活性化機序とそれによる疾患の発症機序との関連性を,毒素性ショック症侯群(toxic shock syndrome;TSS)や,新しく見いだされた疾患の新生児TSS様発疹症(neonatal TSS-like exanthematous disease;NTED)に焦点を当てながら解説したい.
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