icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻6号

2000年06月発行

文献概要

オピニオン

大転換期にある院内検査室

著者: 青木哲雄1

所属機関: 1常滑市民病院臨床検査センター

ページ範囲:P.524 - P.524

文献購入ページに移動
 病院には臨床検査室があって,臨床検査を行うことは当然の姿であった.それが,この頃様子が変わってきている.ブランチ・ラボ,FMS,協同事業運営方式,試薬リース,全面外注検査等々,アウトソーシングの波が姿を変えつつ迫っている.アウトソーシングは避けて通れるものでなく既成の事実となり,検体検査はこれをうまく活用すべきとの考えかたが強い.最近では,外部委託ができる業務については法律での規制でなく,省令での規制に緩和しようとのことで,病院における臨床検査室の必置義務を格下げしようとした動き,また改正労働者派遣法の施行により,検体検査の実施に向けての臨床検査技師の派遣は可能との動きがある.これらは関係団体が反対をしており,アウトソーシングが経済効果をねらっての導入に走り過ぎていることと合わせると,誰もが行く先を懸念しているところである.本来,アウトソーシングは自施設で持ち合わせない専門性を契約のもとで効果的に活用するものであると考える.
 さて,これらの波にどのように乗って,院内検査室をどのように変えていくか,これは言われて行うものてなく,自分たちが先行して取り組んでいくべきものと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら