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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻6号

2000年06月発行

技術講座 生化学

尿ステロイド一斉分析によるステロイド代謝異常症の検出

著者: 本間桂子1

所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.525 - P.532

文献概要

新しい知見
 尿ステロイド一斉分析は,ガスクロマトグラフ質量分析計(GCMS)により多数の尿中ステロイド代謝物を一度に分析する方法で,種々のステロイド代謝異常症の診断に有用であることが知られている.近年,汎用型GCMSの普及により,本法を日常検査に取り入れることが可能となった.著者らは,欧米でよく用いられているスキャン法ではなく,より感度に優れる選択的イオンモニタリング法を用いた尿ステロイド(69種)一斉分析法を確立し,血中ステロイド測定のみでは診断困難な新生児21-hydroxylase欠損症や副腎腫瘍の症例について,本法により確定診断可能であることを確認した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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