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けんさアラカルト
CLEIA法によるインスリン定量法
著者: 金子礼子1 渡辺直樹2
所属機関: 1札幌医科大学医学部附属病院検査部 2札幌医科大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.547 - P.547
文献購入ページに移動筆者らが基礎的検討を行ったアルカリホスファターゼを標識酵素として用いたCLEIAでも,再現性,希釈直線性,検出感度および従来法(EIA)との相関性に関し,良好な結果が得られた1).特に,検出感度は従来法に比べ約100倍向上していた.しかし,その際問題となったのは,メーカー側の基礎データでは血清,血漿の両者で測定可能とされているにもかかわらず,血漿での測定値が血清のそれに比べ低値を示した点である(図).これまでも,標識酵素にアルカリホスファターゼなどの金属酵素を用いた場合には,抗凝固剤であるEDTAが阻害作用を示すことが知られている2).しかし,EDTA濃度と,アルカリホスファターゼに対する阻害作用との関係に関しては,いまだ不明な点が少なくない.
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