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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻6号

2000年06月発行

文献概要

トピックス

CPT(電流感覚閾値)検査法

著者: 藤田志保1 山本纊子2

所属機関: 1藤田保健衛生大学病院臨床検査研究部 2藤田保健衛生大学病院神経内科

ページ範囲:P.567 - P.569

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はじめに
 ヒトの体性感覚には触覚,温度覚,痛覚,圧覚,深部感覚などがある.これらにはそれぞれ感覚受容器があり,そこには脊髄後根神経節内に存在する双極細胞の末梢端が分布している.双極細胞の中枢側は後根より脊髄に達し,それぞれの感覚系はその後2つの神経細胞を経て中心後回に達する.そして,中心後回の感覚野において認知が行われる.
 この中枢に走行していく末梢神経の種類には,直径が5〜15μmの太さで伝達速度が30〜50m/secの速さの神経線維であるAβ線維と,伝導速度が12〜30m/secと少し遅く,直径も1〜5μmと細いAδ線維,さらに伝導速度が0.1〜2.5m/secと非常に遅く,直径も0.4〜1.5μmの細いC線維とがある1).Aβ線維は有髄神経であり,触覚,圧覚をつかさどり,Aδ線維も有髄神経であり,温覚や痛覚(速い)をつかさどる.また,C線維は無髄神経であり,痛覚をつかさどっている(表).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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