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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻7号

2000年06月発行

文献概要

増刊号 血液検査実践マニュアル Part 1 総論 1.血液学の基礎知識

2)造血機能とその調節機構 c)血小板系

著者: 米野琢哉1 長澤俊郎1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系血液内科

ページ範囲:P.646 - P.647

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はじめに
 血小板の存在が初めて記載されたのは19世紀半ばであり,当初は白血球あるいは赤血球の前駆体と考えられていた.20世紀初頭になりライト染色で有名なWright1)により,巨核球-血小板系の存在が示された.その後1980年代に入り,エリスロポエチン(EPO)などに代表される造血因子が次々にクローニングされ,これら造血因子が生体内で極めて重要な働きをすることが明らかになってきた.ところが,巨核球-血小板造血の特異的因子と想定されたトロンボポエチン(TPO)の同定は長年成功しなかった.このため,巨核球-血小板造血機構の解析は血球3系統の中で最も研究が遅れてきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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