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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻7号

2000年06月発行

文献概要

増刊号 血液検査実践マニュアル Part 1 総論 1.血液学の基礎知識

3)凝固・線溶因子とその調節機構 b)凝固・線溶因子の種類と役割

著者: 加藤久雄1

所属機関: 1国立循環器病センター研究所病因部

ページ範囲:P.651 - P.655

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はじめに
 血液凝固は血小板の凝集とフィブリンの形成によって引き起こされ,血管壁の傷害による出血を阻止するために必須の反応であると同時に,血管内で凝固すると多くの循環器疾患の成因となる血栓症を引き起こすことになる.そのために,血栓の形成とその溶解に関与する反応は,わずかな刺激により増幅される仕組みと同時に,それらの反応が過剰に進行しないように制御する仕組みが極めて巧妙に作られており,それだけに,多くの因子が関与する複雑な反応系を構成している.
 本稿では,フィブリンの形成とその溶解に関与する因子の種類とその働きについて記す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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