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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻7号

2000年06月発行

文献概要

ミニ辞典

リード・ステルンベルグ細胞,ホジキン細胞

著者: 清水長子1

所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.750 - P.750

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■形態学的特徴
 リード・ステルンベルグ(Reed-Sternberg;RS)細胞は大リンパ球の2〜6倍(15〜50μm)の巨細胞である.この細胞は,淡紅色の好酸性細胞質を持つ細胞で多核または過分葉の不整形な核を有し,核膜は平滑でやや肥厚,核辺縁部に特徴的なレース状のクロマチン網が存在する.核小体の大きさは赤血球ほどもあり,核小体周囲はクロマチンが分布せず明帯を形成する.RS細胞は核分裂しても細胞分裂はせず,鏡が互いに向かいあっているように左右対称性に2核が配列し,鏡像型(mirror image)を呈することがある.
 ホジキン(Hodgkin)細胞は核分裂せず,単核の巨大な細胞で,RS細胞と同様な核小体,豊富な細胞質を持つ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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