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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻7号

2000年06月発行

文献概要

ミニ辞典

マクロファージ

著者: 東克巳1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.770 - P.770

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■形態学的特徴
 マクロファージは末梢血を循環しているときは単球と呼ばれる.単球が組織に定住するとマクロファージと呼ばれる.また,マクロファージは組織球と同義語としても用いられている.骨髄では単球と区別して分類される.
 細胞の大きさは20μmぐらいから大きいものは100μmぐらいまで見られる.核はほとんどが円形から類円形で,細胞質が円形様であれば偏在し,クロマチン構造は網状構造を呈する.核小体は1個から数個見られることもある.細胞質は不整形が特徴で,類円形から長い突起の見られるもの,あるいは細胞質の辺縁が不明瞭なものなどさまざまである.細胞質は基本的には広く,淡青色で透明感があるが,貧食能が旺盛なため,種々貧食したものと思われる物質が含まれていることが多い.貧食物が青色に染まり,充満しているマクロファージを特に青藍組織球(sea-blue histiocyte)という.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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