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増刊号 血液検査実践マニュアル Part 3 血球形態検査 3.FAB分類
2)M0〜M7
著者: 阿南建一1
所属機関: 1国立都城病院研究検査科
ページ範囲:P.773 - P.777
文献購入ページに移動AMLの病型と診断へのプロセス1〜4)
AMLはMDSとの鑑別が必要となるので,芽球の割合がポイントとなり,ANC(all nucleated bone marrow cells)とNEC(nonerythroid cells:bone marrow cells excluding erythroblasts)の規定が設けられた2).すなわち,ANCとは,全骨髄有核細胞から非造血細胞(リンパ球,形質細胞,肥満細胞,マクロファージ)を除外したものであり,さらに赤芽球を除外したものをNECとして扱い,最終的に芽球の算定よりAMLの診断を行う(図1).
また,“芽球”についてFABグループは,type I(クロマチン繊細,核小体明瞭,アズール顆粒やアウエル小体を認めず)とtype II(type Iに類似するが,少数のアズール顆粒,アウエル小体を認める)に分けて,それらは前骨髄球との鑑別が必要であると述べている.Bennett,Goasguenら(1991年)は,さらに“type IIIの芽球”を取り上げ,芽球に幅を持たせようとしている.FABグループでは公認されていないが,最近では文献などで記載を見るので,ここではそれを加味して述べることにする(表).
AMLはMDSとの鑑別が必要となるので,芽球の割合がポイントとなり,ANC(all nucleated bone marrow cells)とNEC(nonerythroid cells:bone marrow cells excluding erythroblasts)の規定が設けられた2).すなわち,ANCとは,全骨髄有核細胞から非造血細胞(リンパ球,形質細胞,肥満細胞,マクロファージ)を除外したものであり,さらに赤芽球を除外したものをNECとして扱い,最終的に芽球の算定よりAMLの診断を行う(図1).
また,“芽球”についてFABグループは,type I(クロマチン繊細,核小体明瞭,アズール顆粒やアウエル小体を認めず)とtype II(type Iに類似するが,少数のアズール顆粒,アウエル小体を認める)に分けて,それらは前骨髄球との鑑別が必要であると述べている.Bennett,Goasguenら(1991年)は,さらに“type IIIの芽球”を取り上げ,芽球に幅を持たせようとしている.FABグループでは公認されていないが,最近では文献などで記載を見るので,ここではそれを加味して述べることにする(表).
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