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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻7号

2000年06月発行

増刊号 血液検査実践マニュアル

Part 3 血球形態検査 3.FAB分類

4)MDS

著者: 須永真司1

所属機関: 1日立病院内科

ページ範囲:P.780 - P.781

文献概要

疾患概念
 MDSは造血幹細胞の異常に起因する疾患で,無効造血による血球減少と血球の異形成を特徴とする,種々の疾患の集まりと考えられている.
 以前から,末梢血では汎血球減少があるにもかかわらず,骨髄の細胞密度は正〜過形成を示し,数か月から数年の経過で高率に急性白血病に移行する疾患があることが知られていた.このような疾患群はhemopoietic dysplasia,dysmyelopoietic syndromeなどと呼ばれ,血球細胞に種々の形態学的変化が認められることが特徴の1つであった.1982年にFABグループはこれらの疾患をMDSとしてまとめ,5病型に分類して客観的な診断基準を提唱した1)(表1).MDSの名が広く流布したのは,このFAB分類があったからにほかならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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