文献詳細
文献概要
増刊号 血液検査実践マニュアル Part 3 血球形態検査 3.FAB分類
6)FAB分類のトピックス
著者: 須永真司1
所属機関: 1日立病院内科
ページ範囲:P.785 - P.786
文献購入ページに移動FAB分類の問題点
FAB分類は形態学と細胞化学染色を分類の中心にすえており,どの施設でも特殊な技術を使わずに分類が可能であったため,白血病の国際分類として最も広く使われてきた.世界的に共通の土台での議論,臨床研究を可能にしたという点でのFAB分類の功績は,非常に大きなものがある.
しかし一方で,なるべく単純な検査で分類を試みた結果,いくつかの問題点が指摘されている.それらの点を含め,FAB分類の置かれている現状について述べていきたい.
FAB分類は形態学と細胞化学染色を分類の中心にすえており,どの施設でも特殊な技術を使わずに分類が可能であったため,白血病の国際分類として最も広く使われてきた.世界的に共通の土台での議論,臨床研究を可能にしたという点でのFAB分類の功績は,非常に大きなものがある.
しかし一方で,なるべく単純な検査で分類を試みた結果,いくつかの問題点が指摘されている.それらの点を含め,FAB分類の置かれている現状について述べていきたい.
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