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ミニ辞典
中毒性顆粒
著者: 伊井野潤子1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.790 - P.790
文献購入ページに移動■普通染色所見
通常,好中球の細胞質に見られる顆粒は二次顆粒であり,中性好性の特殊顆粒である.この顆粒はギムザ染色で紫紅色に染まり,微細な顆粒であまり目立たず,細胞質に均一に分布している.
これに比較し,好中球の細胞質に著しく目立つ顆粒に中毒性顆粒がある.この顆粒は,細胞質に大型で不揃いな赤紫色の顆粒として認められる.電顕によるとこの顆粒はアズール顆粒(一次顆粒)であり,アズール顆粒の融合により正常の顆粒よりも大型になっている.また,中毒性顆粒が目立つ好中球では,二次顆粒の数は脱顆粒を起こし著減しているといわれている.
通常,好中球の細胞質に見られる顆粒は二次顆粒であり,中性好性の特殊顆粒である.この顆粒はギムザ染色で紫紅色に染まり,微細な顆粒であまり目立たず,細胞質に均一に分布している.
これに比較し,好中球の細胞質に著しく目立つ顆粒に中毒性顆粒がある.この顆粒は,細胞質に大型で不揃いな赤紫色の顆粒として認められる.電顕によるとこの顆粒はアズール顆粒(一次顆粒)であり,アズール顆粒の融合により正常の顆粒よりも大型になっている.また,中毒性顆粒が目立つ好中球では,二次顆粒の数は脱顆粒を起こし著減しているといわれている.
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