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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻7号

2000年06月発行

文献概要

ミニ辞典

中毒性顆粒

著者: 伊井野潤子1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.790 - P.790

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■普通染色所見
 通常,好中球の細胞質に見られる顆粒は二次顆粒であり,中性好性の特殊顆粒である.この顆粒はギムザ染色で紫紅色に染まり,微細な顆粒であまり目立たず,細胞質に均一に分布している.
 これに比較し,好中球の細胞質に著しく目立つ顆粒に中毒性顆粒がある.この顆粒は,細胞質に大型で不揃いな赤紫色の顆粒として認められる.電顕によるとこの顆粒はアズール顆粒(一次顆粒)であり,アズール顆粒の融合により正常の顆粒よりも大型になっている.また,中毒性顆粒が目立つ好中球では,二次顆粒の数は脱顆粒を起こし著減しているといわれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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