文献詳細
増刊号 血液検査実践マニュアル
Part 3 血球形態検査 5.白血球機能検査
文献概要
顆粒球機能検査
1.遊走能試験
図1に示すように,走化性因子に向かった遊走距離をchemotaxis:A,対照側の遊走距離をspontaneous migration:Bとすると,A/Bをchemotactic index,A-Bをchemotactic differentialとして表す.
遊走能機能不全としてはなまけもの白血球症候群や高IgE血症(Job症候群)がある.前者は好中球の運動能や殺菌能は正常であるが,ランダム運動や走化能が欠如する.後者は高IgE血症と好中球走化能低下が見られる症例である.しかし,いずれの場合も病因論としては確立されたものではない.
1.遊走能試験
図1に示すように,走化性因子に向かった遊走距離をchemotaxis:A,対照側の遊走距離をspontaneous migration:Bとすると,A/Bをchemotactic index,A-Bをchemotactic differentialとして表す.
遊走能機能不全としてはなまけもの白血球症候群や高IgE血症(Job症候群)がある.前者は好中球の運動能や殺菌能は正常であるが,ランダム運動や走化能が欠如する.後者は高IgE血症と好中球走化能低下が見られる症例である.しかし,いずれの場合も病因論としては確立されたものではない.
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