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増刊号 血液検査実践マニュアル Part 4 溶血検査 3.検査の実際
5)胎児ヘモグロビンの検出法
著者: 服部幸夫1
所属機関: 1山口大学医療技術短期大学部衛生技術科
ページ範囲:P.820 - P.821
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ヘモグロビン(Hb)は2分子ずつのα,非αグロビン鎖(β,γ,δ)からなる四量体である.胎児期はほとんどが胎児ヘモグロビンHbF(α2γ2)で占められるが,出生を境にHbA(α2β2)が優位となる.HbFは生後6か月間に急激に低下し,1〜2歳で成人値となる.成人ではHbA 96%,HbA2(α2δ2)3%,HbF 1%程度である.しかし,成人でもHbFの増加は多数の先天性および後天性血液疾患でしばしば見られる.
ヘモグロビン(Hb)は2分子ずつのα,非αグロビン鎖(β,γ,δ)からなる四量体である.胎児期はほとんどが胎児ヘモグロビンHbF(α2γ2)で占められるが,出生を境にHbA(α2β2)が優位となる.HbFは生後6か月間に急激に低下し,1〜2歳で成人値となる.成人ではHbA 96%,HbA2(α2δ2)3%,HbF 1%程度である.しかし,成人でもHbFの増加は多数の先天性および後天性血液疾患でしばしば見られる.
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