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増刊号 血液検査実践マニュアル Part 5 凝固・線溶検査 4.ルーチン検査
1)検査の実際 b)APTT
著者: 高宮脩1
所属機関: 1信州大学医療技術短期大学部
ページ範囲:P.839 - P.840
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活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)は内因系凝固のスクリーニング検査法である.高分子キニノゲン,プレカリクレイン,第XII因子,第XI因子,第IX因子,第VIII因子,第X因子,第V因子,第II因子,フィブリノゲンの量および質の低下を反映する.内因系凝固過程に関与する後天性循環抗凝固物質やヘパリンに感受性を示すが,アンチトロンビンIIIやプロテインCなどの生理的凝固制御因子の増減に影響することはない.第X因子,第V因子,第II因子,フィブリノゲンはむしろプロトロンビン時間(PT)に感受性を示す.
活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)は内因系凝固のスクリーニング検査法である.高分子キニノゲン,プレカリクレイン,第XII因子,第XI因子,第IX因子,第VIII因子,第X因子,第V因子,第II因子,フィブリノゲンの量および質の低下を反映する.内因系凝固過程に関与する後天性循環抗凝固物質やヘパリンに感受性を示すが,アンチトロンビンIIIやプロテインCなどの生理的凝固制御因子の増減に影響することはない.第X因子,第V因子,第II因子,フィブリノゲンはむしろプロトロンビン時間(PT)に感受性を示す.
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