文献詳細
文献概要
増刊号 血液検査実践マニュアル Part 5 凝固・線溶検査 4.ルーチン検査
1)検査の実際 c)PT
著者: 馬場百合子1
所属機関: 1東京医科大学病院中央検査部
ページ範囲:P.841 - P.843
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PTは1935年にQuickにより発表され,外因性凝固因子と共通性凝固因子のスクリーニング検査として用いられている.原理は被検血漿に組織トロンボプラスチンとカルシウムイオンを加えて,凝固するまでの時間を測定するものである.この検査は外因性凝固因子と共通性凝固因子群の複合した反応を測定する方法であり,第II因子,第V因子,第VII因子,第X因子の活性に関する異常を検出することができる.
内因性凝固因子群と共通性凝固因子群の反応を測定するAPTTと組み合わせることにより,血液凝固異常症のスクリーニング検査に用いられるほか,ワーファリン服用患者のコントロールの指標などに使われている.
PTは1935年にQuickにより発表され,外因性凝固因子と共通性凝固因子のスクリーニング検査として用いられている.原理は被検血漿に組織トロンボプラスチンとカルシウムイオンを加えて,凝固するまでの時間を測定するものである.この検査は外因性凝固因子と共通性凝固因子群の複合した反応を測定する方法であり,第II因子,第V因子,第VII因子,第X因子の活性に関する異常を検出することができる.
内因性凝固因子群と共通性凝固因子群の反応を測定するAPTTと組み合わせることにより,血液凝固異常症のスクリーニング検査に用いられるほか,ワーファリン服用患者のコントロールの指標などに使われている.
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