icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻7号

2000年06月発行

文献概要

増刊号 血液検査実践マニュアル Part 5 凝固・線溶検査 5.特殊検査

2)血餅退縮試験

著者: 渡辺清明1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部中央臨床検査部

ページ範囲:P.870 - P.871

文献購入ページに移動
検査の目的と意義
 血餅退縮試験は血小板無力症の診断のために行われる.その他の目的で検査されても臨床的意義はほとんどない.
 血液凝固が起こると,血小板は血餅中に取り込まれ,血小板膜の糖蛋白GPIIb/IIIaとフィブリンが結合する.GP IIb/IIIaは血小板内の収縮蛋白と結合しているので,血小板がトロンビンで活性化されると,収縮蛋白が機能し,フィブリンは引っ張られ血餅が退縮する.これが血餅退縮である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?