文献詳細
文献概要
増刊号 血液検査実践マニュアル Part 5 凝固・線溶検査 5.特殊検査
2)血餅退縮試験
著者: 渡辺清明1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部中央臨床検査部
ページ範囲:P.870 - P.871
文献購入ページに移動検査の目的と意義
血餅退縮試験は血小板無力症の診断のために行われる.その他の目的で検査されても臨床的意義はほとんどない.
血液凝固が起こると,血小板は血餅中に取り込まれ,血小板膜の糖蛋白GPIIb/IIIaとフィブリンが結合する.GP IIb/IIIaは血小板内の収縮蛋白と結合しているので,血小板がトロンビンで活性化されると,収縮蛋白が機能し,フィブリンは引っ張られ血餅が退縮する.これが血餅退縮である.
血餅退縮試験は血小板無力症の診断のために行われる.その他の目的で検査されても臨床的意義はほとんどない.
血液凝固が起こると,血小板は血餅中に取り込まれ,血小板膜の糖蛋白GPIIb/IIIaとフィブリンが結合する.GP IIb/IIIaは血小板内の収縮蛋白と結合しているので,血小板がトロンビンで活性化されると,収縮蛋白が機能し,フィブリンは引っ張られ血餅が退縮する.これが血餅退縮である.
掲載誌情報