文献詳細
文献概要
増刊号 血液検査実践マニュアル Part 5 凝固・線溶検査 5.特殊検査
3)β-TG,PF4
著者: 新倉春男1
所属機関: 1昭和大学藤が丘病院内科血液
ページ範囲:P.872 - P.874
文献購入ページに移動検査の目的と意義
β-トロンボグロブリン(β-TG)と血小板第4因子(PF4)はいずれも血小板のα顆粒に存在する血小板に固有の蛋白であり,血小板以外の組織,細胞にはほとんど存在しないので血小板特異蛋白と呼ばれている1).コラーゲンやトロンビンなどのアゴニスト刺激により血小板から放出されるので,血漿中のβ-TGやPF 4濃度の上昇は血管内での血小板活性化の指標と考えられ,血栓症およびその準備状態の診断,血栓症の薬物治療効果判定などに有用な検査である2).
血小板増加,フィブリノゲン高値,FDP高値,アンチトロンビンIII(ATIII)低下など,止血凝固検査で血栓準備状態が疑われる場合,また糖尿病,高脂血症,虚血性心疾患,脳血管障害などが存在する場合に測定の意義がある.
β-トロンボグロブリン(β-TG)と血小板第4因子(PF4)はいずれも血小板のα顆粒に存在する血小板に固有の蛋白であり,血小板以外の組織,細胞にはほとんど存在しないので血小板特異蛋白と呼ばれている1).コラーゲンやトロンビンなどのアゴニスト刺激により血小板から放出されるので,血漿中のβ-TGやPF 4濃度の上昇は血管内での血小板活性化の指標と考えられ,血栓症およびその準備状態の診断,血栓症の薬物治療効果判定などに有用な検査である2).
血小板増加,フィブリノゲン高値,FDP高値,アンチトロンビンIII(ATIII)低下など,止血凝固検査で血栓準備状態が疑われる場合,また糖尿病,高脂血症,虚血性心疾患,脳血管障害などが存在する場合に測定の意義がある.
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