icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻7号

2000年06月発行

文献概要

ミニ辞典

造骨細胞

著者: 東克巳1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.874 - P.874

文献購入ページに移動
■形態学的特徴
 造骨細胞は非常にまれにしか見られない細胞である.しかし,比較的大きな細胞で,1個単独で存在することは少なく,数個が近辺に見られるので,弱拡大でもわかりやすい細胞である.
 細胞の大きさは20〜40μmくらいで,類円形から紡錘形を呈するが,細胞の輪郭や細胞質の辺縁は不明瞭なことが多い.核はほとんどが類円形で,核クロマチン構造は繊細網状である.核小体は1個から数個青く染まるのが見られる.核は偏在することが多く,なかには核から飛び出しているように観察される細胞もある.細胞質は好塩基性に染まるが,嫌色庭と呼ばれる細胞質の一部に染色の淡い部分が見られるのが特徴である.しかし,形質細胞の核周明庭とは明らかに異なり,核から離れて存在する.また,細胞質には微細なアズール顆粒を認める.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?