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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻7号

2000年06月発行

文献概要

増刊号 血液検査実践マニュアル Part 8 遺伝子関連検査 1.染色体検査

3)検査の実際 d)FISH法

著者: 田村高志1

所属機関: 1杏林大学保健学部臨床遣伝学教室

ページ範囲:P.942 - P.945

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はじめに
 蛍光in situ分子雑種(fluorescence in situ hybridization;FISH)法は,遺伝子DNAの局在部位を染色体,間期細胞核あるいは病理組織切片上に蛍光シグナルとして可視的に観察することができる分子細胞遺伝学的手法である.その原理は,スライドグラス上の染色体DNAを一本鎖に変性後,やはり一本鎖に変性した検出用プローブとの間でハイブリダイゼーションを行い,相補的な標的DNAにプローブが結合した部位を蛍光顕微鏡によりシグナルとして検出することである.このときRバンド処理をした染色体標本を使うと,分染パターンも同時に蛍光で観察できることからプローブの局在を同定でき,遺伝子マッピングとして利用されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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