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文献概要
増刊号 血液検査実践マニュアル Part 8 遺伝子関連検査 1.染色体検査
3)検査の実際 d)FISH法
著者: 田村高志1
所属機関: 1杏林大学保健学部臨床遣伝学教室
ページ範囲:P.942 - P.945
文献購入ページに移動はじめに
蛍光in situ分子雑種(fluorescence in situ hybridization;FISH)法は,遺伝子DNAの局在部位を染色体,間期細胞核あるいは病理組織切片上に蛍光シグナルとして可視的に観察することができる分子細胞遺伝学的手法である.その原理は,スライドグラス上の染色体DNAを一本鎖に変性後,やはり一本鎖に変性した検出用プローブとの間でハイブリダイゼーションを行い,相補的な標的DNAにプローブが結合した部位を蛍光顕微鏡によりシグナルとして検出することである.このときRバンド処理をした染色体標本を使うと,分染パターンも同時に蛍光で観察できることからプローブの局在を同定でき,遺伝子マッピングとして利用されている.
蛍光in situ分子雑種(fluorescence in situ hybridization;FISH)法は,遺伝子DNAの局在部位を染色体,間期細胞核あるいは病理組織切片上に蛍光シグナルとして可視的に観察することができる分子細胞遺伝学的手法である.その原理は,スライドグラス上の染色体DNAを一本鎖に変性後,やはり一本鎖に変性した検出用プローブとの間でハイブリダイゼーションを行い,相補的な標的DNAにプローブが結合した部位を蛍光顕微鏡によりシグナルとして検出することである.このときRバンド処理をした染色体標本を使うと,分染パターンも同時に蛍光で観察できることからプローブの局在を同定でき,遺伝子マッピングとして利用されている.
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