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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻7号

2000年06月発行

文献概要

増刊号 血液検査実践マニュアル Part 9 臓器移植と臨床検査 1.HLAタイピング

2)DNAタイピング

著者: 安藤麻子1 成瀬妙子1

所属機関: 1東海大学医学部分子生命科学教室

ページ範囲:P.964 - P.968

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検査の目的
 ヒトの主要組織適合遺伝子複合体(major histocompatibility complex;MHC)であるHLA(human leukocyte antigen)抗原は,自己と非白己の識別因子として働き,高度な遺伝的多型性を示す細胞膜糖蛋白質である.このHLA抗原の検査は,移植におけるドナーとレシピエントの選択に重要であるほか,法医学における個人識別や親子鑑定,疾患と特定のHLAタイプとの相関を用いた各種の疾患の診断などに広く利用されている.HLA検査法としては,前項の「血清学的検査」で述べられた抗血清を用いた血清学的方法やリンパ球混合培養反応を利用した細胞学的方法が従来行われてきたが,近年の遺伝子解析技術の進展によって,HLA遺伝子の塩基配列が明らかになり,現在,再現性が高く,簡便なPCR(Polymerase chain reaction)を用いたDNAタイピングが多くの施設で普及している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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