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増刊号 血液検査実践マニュアル Part 10 血液検査データに影響を及ぼす治療法 3.サイトカイン療法
1)EPO
著者: 山下卓也1
所属機関: 1防衛医科大学校第3内科
ページ範囲:P.984 - P.985
文献購入ページに移動赤血球系造血とEPO
エリスロポエチン(EPO)は赤血球系前駆細胞の増殖と分化を促進し,未梢血中の赤血球を調節するサイトカインである.赤血球系の造血については図のとおりであるが,EPOレセプターの発現はBFU-Eから前赤芽球にまで見られ,なかでもCFU-EのEPOに対する感受性が最も高い.
EPOの主たる産生臓器は腎臓である.腎のいずれの部位あるいは細胞でEPOが産生されているかについては結論が得られていない.全産生量の10〜15%は肝臓などの腎以外の臓器で産生されている.こうした臓器におけるEPOの産生量を調節する因子は動脈血の酸素分圧であり,血中酸素分圧の低下に伴って産生細胞におけるEPO遺伝子の転写が促進される.
エリスロポエチン(EPO)は赤血球系前駆細胞の増殖と分化を促進し,未梢血中の赤血球を調節するサイトカインである.赤血球系の造血については図のとおりであるが,EPOレセプターの発現はBFU-Eから前赤芽球にまで見られ,なかでもCFU-EのEPOに対する感受性が最も高い.
EPOの主たる産生臓器は腎臓である.腎のいずれの部位あるいは細胞でEPOが産生されているかについては結論が得られていない.全産生量の10〜15%は肝臓などの腎以外の臓器で産生されている.こうした臓器におけるEPOの産生量を調節する因子は動脈血の酸素分圧であり,血中酸素分圧の低下に伴って産生細胞におけるEPO遺伝子の転写が促進される.
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