文献詳細
文献概要
増刊号 血液検査実践マニュアル Part 10 血液検査データに影響を及ぼす治療法 3.サイトカイン療法
4)IL-2
著者: 小山覚1
所属機関: 1済生会新潟第二病院内科(血液化学療法科)
ページ範囲:P.992 - P.993
文献購入ページに移動IL-2の作用(表1)
IL-2は抗原などに刺激されたTリンパ球より産生され,IL2レセプターを発現した他のTリンパ球あるいは自分自身に作用して細胞増殖を刺激する.また,抗原と反応したTリンパ球を細胞傷害活性を持つキラーTリンパ球に分化させる重要な働きがある.また,Bリンパ球を増殖させ,Bリンパ球が抗体産生細胞に分化するのを助ける.IL-2の作用によりNK細胞も増殖し,IFN-γを産生するようになる.さらに,IL-2はIFN-γと共同しNK細胞の細胞傷害性を増強する.IL-2には,腫瘍細胞を傷害する能力を持つLAK細胞を誘導することが報告され注目されてきた.
IL-2は抗原などに刺激されたTリンパ球より産生され,IL2レセプターを発現した他のTリンパ球あるいは自分自身に作用して細胞増殖を刺激する.また,抗原と反応したTリンパ球を細胞傷害活性を持つキラーTリンパ球に分化させる重要な働きがある.また,Bリンパ球を増殖させ,Bリンパ球が抗体産生細胞に分化するのを助ける.IL-2の作用によりNK細胞も増殖し,IFN-γを産生するようになる.さらに,IL-2はIFN-γと共同しNK細胞の細胞傷害性を増強する.IL-2には,腫瘍細胞を傷害する能力を持つLAK細胞を誘導することが報告され注目されてきた.
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