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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻7号

2000年06月発行

文献概要

増刊号 血液検査実践マニュアル Part 10 血液検査データに影響を及ぼす治療法 3.サイトカイン療法

4)IL-2

著者: 小山覚1

所属機関: 1済生会新潟第二病院内科(血液化学療法科)

ページ範囲:P.992 - P.993

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IL-2の作用(表1)
 IL-2は抗原などに刺激されたTリンパ球より産生され,IL2レセプターを発現した他のTリンパ球あるいは自分自身に作用して細胞増殖を刺激する.また,抗原と反応したTリンパ球を細胞傷害活性を持つキラーTリンパ球に分化させる重要な働きがある.また,Bリンパ球を増殖させ,Bリンパ球が抗体産生細胞に分化するのを助ける.IL-2の作用によりNK細胞も増殖し,IFN-γを産生するようになる.さらに,IL-2はIFN-γと共同しNK細胞の細胞傷害性を増強する.IL-2には,腫瘍細胞を傷害する能力を持つLAK細胞を誘導することが報告され注目されてきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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