文献詳細
文献概要
検査じょうほう室 一般:一般検査のミステリー
尿蛋白試験紙の“蛋白”って何なの?
著者: 佐々木美幸1
所属機関: 1箕面市立病院中央検査部
ページ範囲:P.1074 - P.1075
文献購入ページに移動はじめに
尿蛋白は限外濾過された血清蛋白および腎・尿路系で負荷されたさまざまな蛋白を含みます1).健常人でも100〜150mg/日までの蛋白が尿中に排泄されており,その内訳は,Tamm-Horsfall蛋白50%,アルブミン15〜20%,分泌性IgAや免疫グロブリン軽鎖(χ,λ)が約5%を占めるとされています2).
尿蛋白が増加している場合,一般的には,総蛋白が高濃度になるに従って,総蛋白に占めるアルブミンの割合(以下,アルブミン含有率)も高率になります3).しかし,基礎となる疾患や腎の損傷部位によって,尿蛋白の構成成分は大きく異なります.
尿蛋白は限外濾過された血清蛋白および腎・尿路系で負荷されたさまざまな蛋白を含みます1).健常人でも100〜150mg/日までの蛋白が尿中に排泄されており,その内訳は,Tamm-Horsfall蛋白50%,アルブミン15〜20%,分泌性IgAや免疫グロブリン軽鎖(χ,λ)が約5%を占めるとされています2).
尿蛋白が増加している場合,一般的には,総蛋白が高濃度になるに従って,総蛋白に占めるアルブミンの割合(以下,アルブミン含有率)も高率になります3).しかし,基礎となる疾患や腎の損傷部位によって,尿蛋白の構成成分は大きく異なります.
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