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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻8号

2000年07月発行

文献概要

検査じょうほう室 一般:一般検査のミステリー

尿蛋白試験紙の“蛋白”って何なの?

著者: 佐々木美幸1

所属機関: 1箕面市立病院中央検査部

ページ範囲:P.1074 - P.1075

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はじめに
 尿蛋白は限外濾過された血清蛋白および腎・尿路系で負荷されたさまざまな蛋白を含みます1).健常人でも100〜150mg/日までの蛋白が尿中に排泄されており,その内訳は,Tamm-Horsfall蛋白50%,アルブミン15〜20%,分泌性IgAや免疫グロブリン軽鎖(χ,λ)が約5%を占めるとされています2)
 尿蛋白が増加している場合,一般的には,総蛋白が高濃度になるに従って,総蛋白に占めるアルブミンの割合(以下,アルブミン含有率)も高率になります3).しかし,基礎となる疾患や腎の損傷部位によって,尿蛋白の構成成分は大きく異なります.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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